診療案内

Medical Care

オーナー様へのお願い

皆様が快適にお待ちいただくため、以下のマナーをお守りください

全てのオーナー様へ

咳などの呼吸器症状がある場合、院内ではマスクをご着用ください。

ワンちゃんのオーナー様へ

待合室ではリードを付けるか、ケージに入れてください。
ウンチやオシッコをした場合は、できる限り、オーナー様ご自身でお片付けいただけると幸いです。

ネコちゃんのオーナー様へ

待合室ではケージに入れてください。ケージをお持ちでない場合は、洗濯ネットに入れてください。
絶対に、ネコちゃんを外に出さないでください。

Service

診療内容について

診療対象動物

ウサギ

など

当院では、犬、猫、ウサギなどの診察を行っております。
なお診察の結果、治療に専門的な技術・知識や当院にない設備が必要と判断される場合には、
適切な二次診療施設を紹介いたします。
主な紹介先はページ下部の提携医療機関をご覧ください。そのほかの病院をご希望の場合であっても対応いたします。

提携医療機関はコチラ

初診の方へ

初めてご来院される際には、可能であれば以下の書類をご持参ください。
お手元にない場合はご持参いただかなくても大丈夫です。

  • ワクチン接種証明書
  • 今までの病気の経過が分かる資料(血液検査の結果など)

一般診療

当院では、根拠に基づいた治療(EBM: Evidence Based Medicine)
を行っています。
そのために、様々な検査を行うことがあります。
病気の原因は1つとは限りません。重症の子の場合は特に、
複数の要因が絡み合い、状態が悪くなっている場合が多いです。
必要と思われる検査を組み合わせ、できる限り全ての病因を探り当て、
優先順位をつけて治療を行っています。

血液学的検査

赤血球・白血球・血小板など、血液に含まれる細胞の数を測定します。
必要に応じて、血液の塗抹標本を確認することもあります。基本的な検査ですが、
読み取れる情報量は多いです。非常に重要な検査です。

血液化学的検査

血液中に含まれる逸脱酵素や代謝産物などの濃度を測定します。
肝臓・腎臓をはじめとした内臓の状態を推察し、疾患を鑑別・同定することができます。

尿検査

尿に含まれるブドウ糖や蛋白、ビリルビン、ウロビリノーゲン、ケトン体、亜硝酸塩の
濃度や潜血反応、pH、比重、を調べ、白血球、結晶、尿円柱の有無などを検査します。
必要な場合は塗抹標本を作製して、細菌感染や腎障害、腫瘍(がん)の有無を
判断する場合もあります。
ご持参いただいた尿を用いて検査する場合が多いですが、尿道カテーテルや膀胱穿刺によって
採尿する場合もあります。

便検査

便に含まれる病原性の高い細菌や寄生虫などを、顕微鏡によって検出します。
潜血反応を調べることもあります。難治性の下痢で、
顕微鏡では検出できない感染症(例:コロナウイルスなど)が疑われる場合は、
外注のPCR検査を行うこともあります。

レントゲン検査

骨格や関節、臓器の異常を検出します。X線不透過性の異物(石、金属片など)を
検出することもできます。
なお、一部の消化管内異物や膀胱結石など、X線を透過する物質は検出できません。
X線透過性物質の存在が疑われる場合、各種造影剤を用いて検査する場合もあります。

超音波検査

腹腔内や胸腔内の臓器を確認します。関節など、運動器の検査に用いる場合もあります。
心臓や消化管など、臓器の動きも確認することが可能です。
また、体内に「しこり」がある場合、超音波で確認しながら細胞診を行うこともあります。

眼科検査

検眼鏡を用いて、角膜や水晶体の状況を確認します。
眼圧測定器を用いて眼圧を測定することもあります。

内視鏡検査

麻酔下で行う検査です。主に消化管を検査します。
内視鏡を口または肛門から挿入し、口腔~食道~胃~十二指腸、肛門~直腸~結腸を検査します。
消化管の炎症性疾患や腫瘍の確定診断に用いることが多いですが、
異物の除去を行うこともあります。また、気管~気管支や鼻腔の検査に用いる場合もあります。

病理学的検査

細胞学的診断や組織学的診断を行います。
細胞学的診断の場合は、検査部位を注射針で穿刺して細胞を採取することが多いですが、
病変部からの滲出液をスタンプする場合もあります。
比較的短時間(20-30分)で結果をお伝えできる場合が多いです。
組織学的診断は、組織を採取した後に外部機関で標本を作製し、当院にて観察します。
結果をお伝えするのは約1週間後になります。検査は全て、病理専門医である院長が行います。

予防医療

混合ワクチン接種、狂犬病ワクチン接種、フィラリア予防、
ノミ・ダニ予防、寄生虫駆除を行うことができます。
これらの予防医療には様々な種類や方法があります。
オーナー様のご希望を伺った上で、
無理なくご対応いただけるように提案させていただきます。

ワンちゃんの予防

予防接種とその種類

混合ワクチンは、罹患すると重症化しやすい病気からワンちゃん
を守るために接種します。初年度は2-3回、次年度以降は年1回、
接種することが望ましいです。
予防できる病気の数や種類は、ワクチンによって異なります。
一般的に、抗原の種類が多いワクチンほど、副反応が出やすいと
考えられます。ワンちゃんの行動パターンや体質を考慮した上で、
最適と思われるワクチンを提案させていただきます。

なお、ワクチン接種後にアレルギー反応が出る事があります。
午前中か、午後6時までに接種する事をおすすめしています。
過去にアレルギー反応が出た子は、獣医師にご相談ください。

5種 犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス2型感染症、
犬パルボウイルス感染症、犬パラインフルエンザウイルス感染症
6種 5種+コロナウイルス感染症

犬レプトスピラワクチン(2種ワクチン)を同時に接種することもできます。
その場合、7種/8種ワクチンと同等の効果が得られます。

2種 犬レプトスピラ病(2種類)

犬レプトスピラワクチン(2種ワクチン)のみを接種することもできます。

狂犬病予防

年1回、狂犬病の予防接種をする事が法律で定められています。
生後3ヶ月以上のワンちゃんが対象です。
混合ワクチンとは、2週間以上、できれば4週間の間隔をあけて接種する事をおすすめしています。2週間未満または同時接種をご希望の場合は、ご相談ください。
ワクチン接種後アレルギー反応が出る事があります。
午前中か、午後6時までに接種する事をおすすめしています。
過去にアレルギー反応が出た子は、獣医師にご相談ください。

当院の院長は令和5年度から名古屋市委託の登録獣医師となるため、鑑札済票の交付を
院内で行うことができます。受付には名古屋市から送付された狂犬病予防注射のお知らせはがきが必要ですので、ご持参ください。
なお、登録申請手数料(未登録の場合のみ)と狂犬病予防注射済票交付手数料は
必ず現金でお支払いいただきますよう、お願いいたします※1。

※1:名古屋市公式ウェブサイト 犬の登録と狂犬病予防注射

フィラリア予防

フィラリア症とは、心臓(正確には肺動脈)に線虫が寄生することで起きる寄生虫感染症です。虫体によって血液の循環が悪くなり、心不全や腹水貯留、呼吸困難が起き、時に命を失うこともある、怖い病気です。
フィラリアが寄生した状態でフィラリア予防薬を使用することは危険です。このため、毎年予防を行う前にフィラリア症の血液検査を行っています(11月以降に生まれた1才未満のワンちゃんは検査が必要ありません)。
当院では6月から12月までを予防期間としています。
月1回、飲み薬または首筋に垂らす薬で予防します。
万が一、フィラリア検査が陽性になった場合は、特殊な治療プロトコルを用いて駆除薬を
使用します。初回は特にリスクが高いため、入院下で治療する場合もあります。

ノミ・ダニ予防

ノミ・ダニは皮膚炎を引き起こす原因になり、重度に感染した場合、ワンちゃんが
貧血になることもあります。ノミを介してお腹の寄生虫に感染してしまうこともあります。
さらに、ダニは吸血するだけではなく、ワンちゃんの血液に感染する原虫の媒介をします。
この原虫はヒトに感染する場合もある(SFTS:重症熱性血小板減少症候群)ため、
特に注意が必要です。

当院では、基本的に通年の予防を推奨しています。外に散歩に行く子はリスクがありますが、
キャンプなどに連れて行く際は、特にご注意いただきたいです。
月1回、飲み薬または首筋に垂らす薬を使用します。

ネコちゃんの予防

予防接種とその種類

混合ワクチンは、罹患すると重症化しやすい病気からネコちゃんを守るために接種します。初年度は2-3回、次年度以降は年1回、接種することが望ましいです。
予防できる病気の数や種類は、ワクチンによって異なります。
一般的に、抗原の種類が多いワクチンほど、副反応が出やすいと考えられます。ネコちゃんの行動パターンや体質を考慮した上で、最適と思われるワクチンを提案させていただきます。

ワクチン接種後アレルギー反応が出る事があります。午前中か、午後6時までに接種する事をおすすめしています。過去にアレルギー反応が出た子は、獣医師にご相談ください。
なお、接種部位に悪性の腫瘍(接種後肉腫)が発生する場合があります。接種4週間後くらいに、接種部位に腫瘤(しこり)ができた場合、すぐにご相談ください。

3種 猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症
4種 3種+猫白血病
5種 3種+猫白血病+猫クラミジア感染症

3種以外のワクチンをご希望の場合は、事前にご相談ください

フィラリア予防

フィラリア症とは、心臓(正確には肺動脈)に線虫が寄生することで起きる寄生虫感染症です。虫体によって血液の循環が悪くなり、心不全や腹水貯留、呼吸困難が起き、時に命を失うこともある、怖い病気です。

なお、ネコちゃんが蚊に刺されることは稀であるため、感染リスクはワンちゃんほど高くありません。ご希望の場合のみ、フィラリア予防をおすすめすることにしています。
当院では6月から12月までを予防期間としています。月1回、首筋に垂らす薬で予防します。

ノミ・ダニ予防

ノミ・ダニは皮膚炎を引き起こす原因になり、重度に感染した場合、ネコちゃんが貧血に
なることもあります。ノミを介してお腹の寄生虫に感染してしまうこともあります。
さらに、ダニは吸血するだけではなく、ネコちゃんの血液に感染する原虫の媒介をします。
この原虫はヒトに感染する場合もある(SFTS:重症熱性血小板減少症候群)ため、
特に注意が必要です。

当院では、基本的に通年の予防を推奨しています。外に散歩に行く子はリスクが高いため、
必ず予防していただきたいです。月1回、首筋に垂らす薬を使用します。

細胞診とがん治療

細胞診の結果を即日お伝えできるのが当院の特長です。病理専門医からオーナー様に、直接、診断をお伝えします。
「がん」の場合、結果と同時に、手術や抗がん剤治療の提案もさせていただきます。
しかしながら、突然「がん」と言われても、すぐに考えをまとめるのは困難だと思います。
その場でご決断いただく必要はありません。ご家族で十分に話し合ってから、
治療方針を決めていただきたいです。

方針が決まったら、すぐに治療を始めます。固形がん(乳腺腫瘍など)であれば、可能な限り
早い日程での手術を提案します。血液がん(リンパ腫など)であれば、化学療法を開始します。
「がん」のステージによっては、モルヒネなどの鎮痛薬を用いた緩和ケアも行います。
がん治療は日進月歩であり、新しい論文が次々と発表されています。
新しい薬剤も次々に上市されています。それらの情報を取り込み、オーナー様の大切な子に、
最善の治療を提供できるよう日々努力しています。

手術

全身麻酔下で行います。どんなに元気な子であっても、麻酔時には心停止・呼吸停止など、事故が起きる場合があります。状態の悪い子では、特にリスクが高くなります。
当院では、麻酔リスクを最小限にするため、人工呼吸器や生体モニターなど、様々な機器を使用しています。ガス麻酔にはセボフルランを使用しています。リスクを把握するため、ほぼ全ての症例で術前検査(血液検査、レントゲン線検査、超音波検査)を実施しています。
手術を検討する場合は、術式の説明はもちろん、麻酔リスクや予想される術後合併症など、様々な内容を説明させていただきます。それらにご理解・ご納得いただいてから、手術の予定を組んでいきます。説明は長時間に及ぶ場合もありますが、ご容赦ください。
なお、緊急手術が必要とされる場合は、短時間の説明しか行えないことがあります。本来の手順とは異なりますが、命を救うためにはやむを得ませんので、ご理解いただけると幸いです。

ウサギ、モルモット、ハムスター、ラット、マウスの手術も実施しています。体表面はもちろん、腹腔内の手術にも対応しています。しかしながら、小動物の場合、ワンちゃん・ネコちゃんに比べて麻酔リスクが高いです。このため、オーナー様に手術の内容を十分に説明させていただいてから、計画を立てていきます。

歯石除去(スケーリング)

全身麻酔下で行います。歯石や歯垢を除去する処置であり、場合によっては抜歯や口腔鼻腔瘻の
縫合を行います。また、歯石除去後は研磨剤を用いて表面をポリッシングします。
個体差はありますが、5-8才くらいで1回目の歯石除去を行う子が多いです。
また、歯石を完全に除去しても、数年後にはびっしり付いてしまうケースが多いです。
その場合は、麻酔リスクとの兼ね合いもありますが、再度の歯石除去をご検討いただくことに
なります。

なお、口内炎に苦しんでいるネコちゃんの場合、歯石除去や抜歯をしても、症状が完全には良くならないことがあります。ウイルス治療など、他の治療も併せてご提案させていただきますので、ご相談ください。

猫伝染性腹膜炎(FIP)

多くの場合、猫伝性腹膜炎(FIP)は体内でコロナウイルスが強毒株に変異することによって発症します。
外で生活するネコちゃんの病気と考えられていましたが、近年ではペットショップから迎えた子たちが発症することも多いです。
猫コロナウイルス感染症の症状(高熱、下痢、活動性/食欲低下など)がある場合、特に注意が必要です。

かつては不治の病でしたが、現在はウイルスの増殖抑制薬によって症状を抑える(寛解させる)ことができます。
当院でも治療を行っており、ホームページ作成時点では、エビデンスが確認され、
かつ適切なルートで入手可能なレムデシビル(Remdesivir)またはモルヌピラビル(Molnupiravir)を用いています※2, 3, 4。
FIPはホットな疾患で、かなり速いペースで新しい知見が発表されています。今後も最新の情報を取り入れ、
その時点における最良の治療を提案したいと思います。

FIPは他のネコちゃんに感染しうる、怖い病気です。このため、他のネコちゃんと同時に診察することはできず、
診察後は院内を消毒する必要があります。治療をご希望の場合は、必ず事前にご連絡いただき、ご予約いただいた上でご来院ください。予約なしでご来院いただいた場合、他の患者様の診察が終わるまで院外でお待ちいただきます。ご了承ください。

※2: Vet Microbiol. 2018: 226-233.
※3: Pathogens. 2022: 1209.
※4: Viruses. 2022: 2429.

Partnership

提携医療機関

岐阜大学動物病院(岐阜県岐阜市)

院長の出身大学です。高度医療やセカンドオピニオンをご希望の場合や一時診療機関では治療が難しい希少疾患の場合、
紹介させていただきます。診療内容は当院にも共有されます。

名古屋夜間動物救急センター(名古屋市中区)

当院が所属している、名古屋市獣医師会によって運営されています。当院が診察時間外の場合は、こちらを受診してください。
診察時間は21:00~2:00(電話受付は1:30まで)です。診療内容は当院にも共有されます。

三重動物医療センター(三重県四日市市)

院長が研修していた病院です。整形外科手術、高度な技術を必要とする外科手術、鼻腔内腫瘍、放射線治療、
当院では対応できないがん治療、循環器の精密検査をご希望の場合、紹介させていただきます。診療内容は当院にも共有されます。

おおはし動物病院(愛知県小牧市)

院長が研修をしていた病院です。エキゾチックアニマル(特にフェレット)に関し、高度な専門知識・技術を有する病院です。
例えば、フェレットの膵島細胞がんや副腎腫瘍の手術を行うことができます。オーナー様のご希望がある場合や、
当院では治療が難しい場合、紹介させていただきます。

Seek Pet Clinic(愛知県一宮市)

院長が研修していた病院です。放射線治療や当院では対応できないがん治療をご希望の場合は、ご紹介させていただきます。

獣医眼科クリニック名古屋(名古屋市南区)

眼科診療を専門とした動物病院です。当院では検査・治療が難しい場合、紹介させていただきます。
診療内容は当院にも共有されます。

日本動物高度医療センター名古屋(名古屋市天白区)

高度医療やセカンドオピニオンをご希望の場合や一時診療機関では治療が難しい希少疾患の場合、紹介させていただきます。
診療内容は当院にも共有されます。